社畜羊はホワイト企業の夢を見るか?

中小企業でかろうじて息してました

【会社辞めたい】私はコレで会社を辞めました

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どうも社畜羊です。
私はかれこれ4回ほど転職をしているのですが、大体ブラック企業です。20代前半から30代前半までの10年間はブラック企業を渡り歩いていました。もうね、負のオーラ出まくり。外回りしてると黒猫が近寄ってくるし、机の近くの窓に常にカラスがいる状態。知らんけど。動物に好かれてるんじゃん?

そんな感じで「この世には二つの企業しか存在しない。昔からのブラック企業と最近できたブラック企業だ」って思うくらいブラック企業をドローしまくってきました。

で、10年くらいブラック企業を中から観察してると一言でブラック企業といっても色々と種類があるんですよ。
例えば「給料が低い」、「仕事内容が法律スレスレ」、「ノルマがきつい」、「人間関係が最悪」とか...もちろんブラック要素を全種類コンプしてるブラック企業範馬裕次郎もいます*1ブルブル

ただ人間てすごい生き物で、どんな環境でも慣れてくるんですよ。もし、ブラック企業に入社した人間が環境に慣れないとしたら、1カ月以内に社員はゼロになるでしょう。そしたらそんな会社は求人出さなくなります。だって求人出してもすぐ辞めちゃうし、掲載料も結構高いから。で、求人情報にブラック企業はいなくなりましたとさ。めでたしめでたしってなるわけない。
ブラック企業で生きていくうちにブラック耐性がついてくるんです。最初は早く辞めようと思っていても、1ヶ月、3ヶ月と在籍するうちに「まっこんな会社でもいいか。あと2週間で給料日だし」みたいな思考回路になるんですよ!

そんなブラック企業で働いてるうちに、こちらの身も心もブラック仕様。今でいうモンスター社員になってきます。未経験で入ってきたかわいい女子がお局様に朝っぱらか怒鳴りつけられて、嗚咽まじりにギャンギャン泣いてる様子をみても朝のBGMにしか思わなくなります。夏休みのラジオ体操みたいに。「まっ、いつものことだしあの二人はホントに相性わりーなー」くらいしにか思わくなります。心が死んでいます。そこを重低音ボイスで「嫌がってるじゃないか。止めてやれよ。」って一言いえていたら。社畜羊の好感度が急上昇して、もしかしたら付き合ったりなんかできたかもしれません。手作り弁当とかくれたかもしれない。俺が彼女を照らす星になって彼女が俺のオアシスになったかもしれない。そしてブラック企業で支えあって生きていけたかもしれない。ありえないけど。俺、「メェー」しか言えない羊だし。ホントあの時の若すぎた自分を殴ってやりたい。

 

 

どんなに慣れても限度はある<俺の限界エピソード>

前述の話を速攻で覆して申し訳ないのですが、ブラック耐性がついて精神が図太くなっても限度があります。社畜羊と宮崎駿は朝言ったことと夕方言うことは違うのです!耐性がついてもブラック企業で働いてるわけですから、色々なことが重なってすり切れていきます。社畜羊も酒飲まないと出社できないくらい追い詰められたことがあります。で、限界がくると「あっ、この会社辞めよ」ってなるわけです。

当時、羊の在籍していた会社は1年に1回、社員総出で出張する時がありました。
15人くらいの会社のくせしてある専門職の人を2万人くらい集めるイベントをやるんですよ。で、これを仕切ってるのが若くてかわいい女子をいびるのが趣味のお局様。面倒なので仮に「ジャイ子」にします。
当時の社畜羊の仕事はイベントでつかうリーフレットの作成と自社で作った書籍の販売、そしてかわいい女の子(仮にしずかちゃん)を会場の福岡までちゃんと連れていくこと。運命走り出してるじゃん!
イベントは2泊3日。当日は朝の7時くらいから仕事が始まるので、前日のうちに会場の福岡入りします。とりあえず飛行機のチケット手配は羊がやって、空港までの移動の段取りをしずかちゃんに任せました。そしたら飛行機に乗り遅れました。しずかちゃん、手荷物検査とかチェックインとか知らなかったらしく5分前にチェックインしたんですよ。何度も「まだ大丈夫?」って聞くんですが「全然大丈夫ですよ?」むしろ時計見れないんですか?ってドヤ顔で応えるから信用してしまったわ!!空港ついてから1時間くらいカフェでマッタリしてたわ!!

さてそろそろかとカウンターに行くと、超ガラガラ。あれ?と思いながら係の人に聞くと「いや、無理っしょ」的なことを言われて途方に暮れるわれら2人。真っ青な顔のしずかちゃん。「すいません。すいません」と申し訳なさそうに謝ってきます。そのとき羊は動揺を隠し冷静を装いながら「チチもませろや」「とりあえず、会社に報告しよう」といいました。
しかし頭の中は「ジャイ子に報告するときに、しずかちゃんのせいにするか自分のせいにするか?」で一杯でした。ジャイ子こえーんだもん。

電話の呼び出し音が鳴る間、いつもジャイ子に怒鳴られてるしずかちゃんの姿が脳裡をかすめます。

プルルルル..「はい。ジャイ子です。」
|д゚)羊 「お疲れ様です!!!羊です!!!時間を間違えて飛行機に乗り遅れました。すいません!!」

かばいました。やっぱ、世界は愛だろ愛。

ジャイ子「も~信じらんないぃぃ!なんで大事な時はいっつもミスするの!!?ウリィィィィイイイ!UREEEYY!!」と、しばらく電話の先でお局山が大噴火していました。
時が止められていたのかと思うほど長く感じましたが隣で不安そうにしているしずかちゃんをみると、「これでよかったんだよな。先輩らしいことできたかな」と少し自分を褒めてやりたくなりました。

社畜羊がジャイ子からパワハララッシュを叩き込まれている間に、航空会社の人が別の飛行機に乗れるよう手配してくれました。目的地である福岡空港には行けませんが、少し離れた北九州空港へいく最後の便です。しずかちゃんが今後の手続きなど係の人から聞いています。
移動中はお互い無言で、とても気まずい雰囲気になっていたのを覚えています。チチでももんどきゃよかったぜ

 

社員同士で連帯感がないと辞めたくなる

その後、ジャイ子の怒号からの社長の怒号という会社創業以来の黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)を経験したのは言うまでもありません。鎮魂歌(レクイエム)が耳の奥で鳴り響いていました。
でも、それだけでは終わらずイベントが終わったあとに始末書を書くことになりました。こういう所だけ一丁前の会社ぶるんですよ。しくじった僕が悪いのでせっせと書きますけど!!不幸中の幸いだったのが始末書の提出先である経理部長はけっこう羊に目をかけてくれる人でした。その経理部長が始末書を提出に行った時に驚きの発言をします

経理部長「私は羊君だけじゃなく、しずかちゃんにも始末書を書くようにいったのよ」

|д゚)羊 「そうだったんですね。」

経理部長「そしたらしずかちゃん、『私は羊さんについて行っただけですから始末書に書きようがありません』っていったのよねぇー」

あのアマ裏切りやがったな!!
羊よりたくましく、強靭なブラック耐性を身につけたようで先輩は嬉しいよ( ゚д゚)、ペッ

色々と社内で話を聞いてみると、社内で羊のせいで飛行機に乗り遅れたと言いふらしてたみたいで、とんでもねぇ奴でしたよ。

 

やっぱり最後は「人」

このエピソードだけが原因じゃないんですけど、このあと間もなくこの会社は辞めました。
仕事がキツイのは我慢できるんですけど、信用できない人間と仕事するのは耐えられないんですね。言いたいのは、世の中でブラックと言われてる企業のブラックな部分と自分が耐えられないポイントは違うかもしれないってことです。羊の場合、怒声や罵倒は耐えられますが社員同士の足の引っ張り合いやミスの押し付け合いは耐えられません。
もちろん、ブラック企業がなくなってホワイト企業でみんなが活き活き働けるのが最高です(^^♪

 

|д゚)
それでは!!

*1: ;゚Д゚